わたらいフォトコンテストの結果をお知らせします
[2023年2月10日]
ID:3002
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度会ウィンドファームを運営するコスモエコパワー株式会社 様との共催により、令和4年10月10日から12月10日にかけて募集を行った「わたらいフォトコンテスト」について、応募があった248作品から入賞5作品を決定いたしました。審査は写真家・杉田賢治氏、度会町、企業関係者にて行い、最優秀賞1作品、コスモエコパワー賞1作品、審査員特別賞1作品、入選2作品が選出されましたので、杉田賢治氏の講評と合わせて発表いたします。
また、応募時に承諾いただいたすべての作品を掲載した「バーチャルギャラリー」が、コスモエコパワー株式会社 様ホームページにて公開されていますので、是非ご覧ください。(バーチャルギャラリーはリンク先下部)
たくさんのご応募、ありがとうございました。
【撮影場所】度会町 注連指川
水の音や笑い声が聞こえてきそうな、スナップ写真とポートレート写真の両方の要素を備えた作品です。撮られることを意識している中での無意識で、本気で向かってくる子ども達の気持ちと、カメラマンである父親の愛情が合致したからこそ誕生した傑作です。最速のシャッタースピードで、スナップの王道35mm単焦点レンズを開放に近いボケを使って表現している点も評価できます。
子ども達の弾ける笑顔とキラキラ輝く水しぶきの重なりは、度会町の未来を彷彿とさせてくれます。こんな町に私も住んでみたい! 思わず、そんな気持ちにさせる一枚として、最優秀賞を授与します。
【撮影場所】度会町 宮川(麻加江)
水の奏でるせせらぎと情景が、光を使ってうまく表現されており、細部まで見入ってしまう感動を与える作品です。背景に見える風車も、柔らかい光で風景全体に溶け込んでおり、光によって、古来の文化と現代の文明、景色の静と網や風車の動といった、重層的なコントラストが巧みに収められています。風力発電事業を通じて、持続可能な循環型共生社会の実現を目指すコスモエコパワー株式会社の企業理念をも彷彿とさせる点も評価されました。
【撮影場所】度会町 林道麻加江小萩線眺望所
オーケストラの中で、指揮者が振るタクトのようにシャッターが切られた、そんな印象を与える、繊細且つエネルギー溢れる力強い作品です。度会町に広がる雲海の動きを主役に、富士山と朝焼けを脇役として組み立てている点もお見事です。想像力を膨らませて写真を構成しようという、作者の追求心を感じます。
夜明け前、まだ眼前には表れない景色を、心の動くままに59秒という時間をかけて撮影された作品。特別なレンズに頼ることなく、自身の世界観を長時間露光撮影で完成させた点も高く評価しました。
【撮影地】度会町 大久保
透明感のある色合いや自然の生命力が、見る人の心を揺さぶり、自然への畏敬の念を感じさせる作品です。スマホでのビジュアルコミュニケーションに慣れ親しんでいると思われる、Z世代の作者が生み出した感性豊かな風景写真に、将来への大きな可能性を感じざるを得ません。
【撮影場所】度会町 鮠川大橋
天の川を、三角と四角の世界に収めて、パズルのようにしてしまう遊び心とアイデアが、この作品の面白さです。作者は、暗闇での撮影の怖さから、偶然に点けた車のハザードランプが功を奏したとのことですが、ISO感度、シャッタースピードも絶妙です。星を撮る人には思い付かない自由な発想と、失敗を恐れずに挑戦する姿勢が伝わります。
度会町はどんな町かと聞かれれば、清流宮川が流れ、度会山地の豊かな緑に包まれたお茶の産地、と答える人が多いかもしれません。中には、久具都比売神社をはじめとする、古事記や日本書紀に地名が記された歴史深い町、と答える方もおられるでしょう。
そんな自然と歴史の町である度会町が、初めて写真コンテスト「わたらいフォトコンテスト」を開催しました。テーマ「わたしのわたらい」の下、2022年10月から2か月間の公募には、99名が応募し、合計248点の作品が集まりました。
応募作品から見えてきたのは、度会町の「人がいる日常の魅力」でした。応募作品には、人物が登場するものも多く、また、風景写真であっても、撮影エピソードには、人との繋がりによる忘れがたい思いが数多く寄せられ、人の存在を強く感じさせられました。
コンテストは競争ですから、優秀な作品に賞を授与するわけですが、今回は応募作品全体を通じて「わたらい」が見えてくる点から、選考は非常に悩ましかったです。
これからも「写真」というツールで、度会を愛する皆さんが繋がり、町のアイコニックを確認しあえるような広がりを生んでくれたらと切に思います。
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